7月29日(土)早稲田奉仕園 上映


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第33回安鍾泌自由言論賞を受賞!

釜山国際映画祭で上映された『標的』が「第33回安鍾泌自由言論賞(안종필 자유언론상)」に選ばれました。

 

安鍾泌自由言論賞は、元東亜日報の安鍾泌(アン・ジョンピル 안종필)記者が、1970年代、当時の朴正煕(パク・チョンヒ)大統領による軍事独裁政権を批判し、激しい言論弾圧にも臆することなく筆を折らなかった意志を讃えるため1987年に制定されました。

 

何度も投獄されながら一貫して権力批判を続けたアン記者に因み、自由言論賞は報道の自由に貢献したジャーナリストやメディアに贈られます。

 

30年余りの歴史がある賞で日本人の受賞は今回が初めてです。植村裁判を支えた皆様の熱意が海を越えて韓国の方々にも伝わったものと思います。

 

 


日本カトリック正義と平和協議会の推薦映画に

映画「標的」が2021年10月、日本カトリック正義と平和協議会の推薦映画に決まりました。

 

協議会の会報誌やカトリック新聞への掲載の他、「標的」の上映会を数回、協議会主催で行い、上映後、植村さんを囲み、教皇フランシスコが著者となっている「回勅 兄弟の皆さん」にも触れるトークと座談会などが計画されているそうです。

 

「正義と平和協議会」とは、1967年、教皇パウロ六世が教皇庁に「正義と平和委員会」を設立し、全世界の司教協議会にも同じ趣旨の委員会を設けるように要請したのを受けて、日本では1970年、司教協議会の一委員会として発足しました。

 

協議会は福音のメッセージを行動の土台として、神のみ心にかなった世界を実現することを希望し、貧困、抑圧、差別のなかで人間としての当然の権利を奪われ、苦しみの叫びを上げている多くの兄弟姉妹と連帯して、正義と平和のために祈り、活動します。できるだけ広く参加を求め、運営の民主性を示すために、協議会の名称を使用しています。


2021年釜山国際映画祭に正式招待!

2021年10月6日に開幕する第26回釜山国際映画祭に『標的』が正式招待されました。同映画祭の公式サイトのプログラムによりますと、「ワイドアングル」カテゴリーのドキュメンタリー部門で、「釜山映画ファン賞」の選考対象となる11作品に選ばれました。


2021年 JCJ賞を受賞!

日本ジャーナリスト会議(JCJ)は、1958年以来、年間の優れたジャーナリズム活動・作品を選定して、「JCJ賞」を贈り、顕彰してきました。2021年9月3日、64回を迎えた今年の受賞作を発表しました。6作品の中に『標的』が選ばれました。以下が受賞理由です。

 

元朝日新聞記者の植村隆は19918月、「元慰安婦 重い口を開く」と記事を書いた。約四半世紀後の2014年、櫻井よしこらによる植村へのバッシング攻撃が突然始まった。映画「標的」は植村に対する卑劣かつ凶暴な攻撃の実態と、植村の訴えに背を向け、不当判決を繰り返す司法の不当な姿を映し出す。

 

歴史修正主義の逆流を剝き出しにした攻撃と闘う植村に、一筋の光となる記事が見つかった。

 

「週刊時事」(92718日号)に櫻井寄稿の原稿が掲載されている。その中で櫻井は「売春という行為を 戦時下の政策の一つとして、戦地にまで組織的に女性たちを連れて行った日本政府の姿勢は言語道断」と書いている。植村の記事と同じ内容だ。

 

植村は、朝日新聞阪神支局で赤報隊の銃弾に斃れた(19875)小尻記者の墓に足を運び、手を合わせた。小尻とは同期入社の仲だ。「バッシングは許せないと、多くの人が支援してくれる。私には喜びであり、感謝しかない」と植村。ジャーナリズムは植村を孤立させてはならない。

 


福岡インディペンデント映画祭

最優秀ドキュメンタリー映画賞受賞

 福岡インディペンデント映画祭2022で、映画「標的」が最優秀ドキュメンタリー映画賞を受賞。受賞スピーチの要約は以下の通りです。
 
 「日本の新聞やテレビが報じなかった事実を、映画という形で伝えられたことを誇りに思い、あらためて映画の持つ力を実感しました。

 日本にとって不都合な歴史を無かったことにしようとする国家権力に対し、その威圧に屈しなかった元新聞記者と、彼を支え続けた大勢の市民や弁護士の方々に心から敬意を表します。今回の受賞は、権力に怯むことなく立ち上がった多くの人々の勇気と正義に贈られたものだと思います。ありがとうございました。」